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システム間で手入力を繰り返すチーム · 09 / 17

AIと組み合わせたRPA

APIのないシステムやポータルをソフトウェアロボットが代わりに操作して入力し、毎回形の違うタイ語の書類はAIが読み取ります。取り消せない操作の前には、必ず人が確認します。

システム間で手入力を繰り返すチーム
「毎月の締めに、タイ人の経理がSAPからレポートを出してExcelで整え、歳入局のサイトに申告書を1枚ずつ入力しています。人事は社会保険の分をもう一度。同じ数字を3回打っているのに、どのシステムにもAPIがなく、連携の作り込みを頼める相手がいません」

よくある課題

タイの現地法人では、同じ数字が3か所にあります。帳簿をつけるSAPやExpress、担当者が形を整えるExcel、そして人がログインして手で埋めるしかない官公庁や取引先のWebサイトです。月次の税務申告、社会保険料の納付、銀行へのファイル提出、大口顧客のポータルの状況更新。どれにもAPIがないため、画面の前に人が座るしかなく、しかも毎月同じ人で、どのボタンを先に押すかを知っている唯一の人でもあります。

日本の本社から見ると、さらに困ることがあります。タイの仕入先から届く書類はタイ語で、入力先のグループ共通システムは日本語か英語です。タイ人スタッフが読んで打ち直す以外に方法がなく、どこで何が入力されたかを本社が確かめる手段もありません。入力ミスは、歳入局から修正申告を求められたときか、月末の照合で見つかります。手順を記録しただけのマクロは途中までしか役に立たず、書類の形が変わるか画面が変わると、どこで止まったかも告げずに止まります。

解決の方法

私たちはまず、その仕事をしている人の隣に座り、レポートを出すところから送信ボタンを押す最後の画面まで、手順を1つずつ追います。そのうえで、APIのないシステムやポータルの中で同じ手順を繰り返すRPAロボットを構築します。ロボットはその仕事に必要な権限だけを持つ専用アカウントで動き、決めた時刻か、ファイルが届いたときに起動します。APIのあるシステムはAPIでつなぎます。そのほうが長持ちするので、ロボットは本当に他の入口がない画面のためだけに使います。

手順どおりに動くだけのロボットにできないことを、AIが引き受けます。毎回形の違うタイ語の書類を読んで数字を取り出し、ERPの数字と照合し、発注書との差額がいくらを超えたら人に見せるか、といった決めたルールの中で判断します。AIが迷った案件は、スクリーンショットと理由を添えて例外キューに入ります。担当者は1つの画面で確認か修正をし、ロボットが続きを進めます。例外キューと判断の記録は日本語とタイ語で用意するので、本社の担当者とタイのスタッフが同じ画面を見られます。申告書の送信や振込の確定のように取り消せない操作は、ロボットが最後まで準備してから人を待ちます。OTPが求められる段階も同じです。

実行のたびに、ロボットが何を、いつ、どのアカウントで行ったかが、スクリーンショット付きの監査ログに残り、監査人が後からたどれます。Webサイトの画面が変わってロボットが進めなくなると、御社のチームにはLINEで、私たちには別途通知が届きます。RPAツールは、ロボットが入るシステムと運用する台数に合わせて選びます。ロボットのソースコードと運用手順書は合意した範囲で納品し、御社のIT部門が自分で動かせるようにします。AIに読ませる書類を社外に出せない場合は、プライベートLLMを選べます。

仕組みの流れ

業務の入口
  • SAP、Express、既存ERPのレポート
  • メールで届くExcelファイルと書類
  • 仕入先からの請求書と発注書
  • APIのない官公庁・銀行・取引先のWebサイト
AIが行うこと
  1. 毎回形の違うタイ語の書類を読み取り
  2. 決めたルールでERPの数字と照合
  3. 人の代わりにロボットに入力とクリックを指示
  4. 迷った案件を例外キューへ回して人が判断
結果の届け先
  • 入力先システムの全項目が埋まった状態
  • 人の確認と送信を待つ申告書
  • スクリーンショットと理由付きの例外キュー
  • 全実行のログとダッシュボード

導入前と導入後

導入前
導入後
毎月の締めに同じ数字を3つのシステムへ手入力
ロボットが最後まで埋め、人は開いて確認し、送信するだけ
ポータルの手順を知るのは1人だけで、その人が休むと止まる仕事
手順はロボットと手順書にあり、誰でも実行を指示できる
1項目の打ち間違いが、歳入局からの修正依頼で発覚
合わない数字は申告前に切り分けられ、どこが違うかも添えられる

導入で得られるもの

  1. 01

    APIのないシステムやポータルにログインし、メニューを進み、フォームを埋め、ファイルをダウンロード・アップロードするRPAロボット。専用アカウントで、決めた時刻または仕事が届いたときに動きます

  2. 02

    入力前に書類を読むAI。請求書、発注書、銀行のレポートなど毎回形の違うタイ語の書類から数字を取り出し、決めたルールに沿ってERPの数字と照合します

  3. 03

    AIが判断に迷った案件、数字が合わない案件、画面が変わっていた案件を、スクリーンショットと理由を添えて人に回す例外キュー(人の判断待ちの案件一覧)。人が確認または修正すると、ロボットは続きを進めます

  4. 04

    取り消せない操作の前の承認ポイント。申告書、振込リスト、発注書をロボットが最後まで埋めてから、人が確認して送信ボタンを押すまで待ちます。OTPが必要な段階でも同じように待ちます

  5. 05

    ロボットが何を、いつ、どのアカウントで行ったかをスクリーンショット付きで残す実行ログ。止まったときはLINEかメールで通知し、どの回が終わり、どの回が人待ちかをダッシュボードで確認できます

立場ごとのメリット

経営者

申告週に人を足さなくても、繰り返しの入力が月末の予定から消えます。どの回が終わり、どの回が人待ちで、ロボットがどこで止まったかを、本社からも1画面で確認できます。

IT責任者

ロボットは権限を絞った専用アカウントで動き、データベースに直接触れません。APIのあるシステムはAPIで接続します。実行ごとにログとスクリーンショットが残り、ロボットのパスワードはコードに埋め込まずVaultに保管します。ソースコードと手順書を合意した範囲で納品し、書類を社外に出せない場合はプライベートLLMを選べます。

毎日使う現場のチーム

タイ人の経理と人事のスタッフは、同じ数字を打ち直す作業から解放されます。残るのは例外キューを開き、ロボットが埋めた申告書を確認して、自分で送信ボタンを押すことだけです。

向いている業種

複数の法人や拠点でタイの税務申告と社会保険の手続きを行う企業多くの顧客を担当する会計事務所APIのないSAPや既存ERPを使う工場・商社取引先のポータルに入力する物流・輸出入の企業タイのシステムから本社のシステムへデータを送る外資系企業

お使いのシステムと連携

タイ歳入局のe-Filingタイ社会保険事務所のe-Service銀行のインターネットバンキングSAPExpressExcelOutlookとGmail仕入先・取引先のポータル

開発プロセス

  1. 1

    ヒアリング

    要件・ユーザー・成功指標を定義し、着手前に範囲と価格を確定。

  2. 2

    設計

    UXとアーキテクチャを設計。プロトタイプ承認後に開発へ。

  3. 3

    開発

    AIで加速したスプリント。毎週デモ、シニアがレビュー。

  4. 4

    テスト

    合意した範囲に対してQA・セキュリティ・性能を検証。

  5. 5

    公開・保守

    本番リリース、チームトレーニング、月次保守プラン。

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