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銀行・保険・証券 · 10 / 13

金融機関向けAIロードマップ

ユースケースは初日からコンプライアンス部門と一緒に設計します。リスクの低いバックオフィス業務から始め、監査担当者が認める証拠をもとに広げます。

夕暮れの大理石のロビーを歩く銀行員2人。低リスクのバックオフィス照合の活用案と、100%そろった監査証跡 銀行・保険・証券
「データも予算もあるのに、どのプロジェクトもコンプライアンスとリスク管理で止まって、検証の段階から一向に先へ進まない」

よくある課題

金融機関にはどこよりも多くのデータがあり、AIの予算も何年も前から確保されています。それでも、どのプロジェクトもコンプライアンス部門まで来ると止まります。モデルが顧客データのどの部分を見るのか、間違った回答の責任を誰が負うのか、監査担当者が後から何を確認できるのかに、誰も答えられないからです。イノベーションチームは実験室で見栄えのよいプロトタイプを作りますが、現場の社員まで届いたものは1つもありません。

その間にも、一部の社員は速いからという理由で、一般向けのAIツールを使って顧客の書類を自分で要約し始めています。こちらのほうが、始まらないプロジェクトよりも大きなリスクです。

解決の方法

最初の会議からコンプライアンス部門とリスク管理部門に加わってもらい、データがすでに社内にある、リスクの低いバックオフィス業務からユースケースを選びます。たとえば社員が確認する口座開設書類の読み取り、査定担当者向けの保険金請求書類の要約、社内規程についての社員の質問への回答です。ガバナンスの枠組みも一緒に書き、モデルが使えるデータ、動かすシステム、人が確認すべき箇所を定めます。

試験導入のシステムは1つのチームと一緒に作ります。システムの回答にはすべて、どの書類をもとに答えたかの記録が残り、監査担当者は後からいつでも確認できます。効果は書類作業の時間の削減と、確認担当者が見つけた誤りの件数で測ります。コンプライアンス部門が拡大を承認するときに使うのは、この証拠です。

融資の承認、保険金の支払い、投資判断など、顧客のお金に関わることはすべて、権限のある社員が担います。システムが行うのは読み取り、要約、準備だけです。方針として顧客データをシステムの外に出せない場合は、モデルをお客様のデータセンターに設置できます。

仕組みの流れ

業務の入口
  • 顧客の書類と勘定系システム
  • 社内規程と規制要件
  • イノベーションチームと支店からの提案
  • コンプライアンス・リスク管理部門との会議
AIが行うこと
  1. データと関係する規制要件を評価する
  2. コンプライアンス部門とユースケースを設計する
  3. ガバナンスの枠組みと90日ロードマップを納品する
  4. 監査ログ付きで1チームに試験導入する
結果の届け先
  • バックオフィスで実際に使われるシステム
  • 次フェーズ承認のための証拠
  • 監査担当者が認めるガバナンスの枠組み
  • 次の案件を自分で評価するコンプライアンスチーム

導入前と導入後

導入前
導入後
見栄えのよいプロトタイプは実験室止まりで、現場に届かない
最初のシステムが1チームで実際に動き、拡大の判断材料となる数字がある
コンプライアンス部門は完成後にプロジェクトを知り、止めてしまう
コンプライアンス部門が初日から設計に加わり、証拠をもとに承認する
社員がこっそり一般向けAIに顧客の書類を入れている
枠組みに沿って使える社内のツールがあり、全回答が記録される

導入で得られるもの

  1. 01

    データとシステムの評価レポートと、ユースケースごとに関わる規制当局の要件とタイの個人情報保護法(PDPA)の一覧

  2. 02

    コンプライアンス部門と一緒に設計したユースケース一覧(口座開設書類の読み取り、保険金請求の要約、社内規程に関する社員の質問への回答、規制当局向け報告書の準備など、リスクの低いバックオフィス業務から)

  3. 03

    モデルが使えるデータ、データの置き場所、人の確認が必要な箇所、監査担当者のために記録する内容を定めたAIガバナンスの枠組み

  4. 04

    予算、体制、指標と、コンプライアンス部門が次のフェーズを承認するために各フェーズで集める証拠を定めた90日ロードマップ

  5. 05

    1つのチームで一緒に作る試験導入のシステムと全回答の監査ログ、コンプライアンスチームが結果を読み、次のプロジェクトを自分で評価できるようにするワークショップ

立場ごとのメリット

経営者

最初のAIプロジェクトが実験室を出て、実際の社員の手に届きます。経営層は取締役会や監査担当者に、どう管理しているのかを説明できます。

IT責任者

勘定系システムと文書システムには、既存の経路から読み取り専用でつなぎます。モデルはお客様のデータセンターか、評価済みのクラウドに設置し、Active Directoryで認証して、すべての質問を監査ログに残します。

毎日使う現場のチーム

バックオフィスの社員には、読み取りと要約が済んだ書類が確認用に届くので、ファイルを1ページずつめくる必要がなくなります。

向いている業種

商業銀行生命保険・損害保険会社証券会社・資産運用会社リース・消費者金融決済サービス事業者

お使いのシステムと連携

勘定系システム保険・保険金請求システムMicrosoft 365Active DirectoryPower BIプライベートLLM

開発プロセス

  1. 1

    ヒアリング

    要件・ユーザー・成功指標を定義し、着手前に範囲と価格を確定。

  2. 2

    設計

    UXとアーキテクチャを設計。プロトタイプ承認後に開発へ。

  3. 3

    開発

    AIで加速したスプリント。毎週デモ、シニアがレビュー。

  4. 4

    テスト

    合意した範囲に対してQA・セキュリティ・性能を検証。

  5. 5

    公開・保守

    本番リリース、チームトレーニング、月次保守プラン。

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