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エネルギー・公益事業 · 11 / 12

重要インフラ向けプライベートLLM

マニュアル、作業標準、過去のトラブル報告を普段の言葉で検索できます。会社の閉域ネットワーク内で動き、インターネットに接続しなくても使えます。

古い配線図の冊子に身をかがめる制御室の職員。2019年のリレートリップ報告を2秒で発見、オフラインの閉域網 エネルギー・公益事業
「運転データも保守計画も系統図も重要インフラの情報で、閉域ネットワークの外には出さない方針になっている。だからチームはいまも紙のファイルでマニュアルを探している」

よくある課題

発電所、製油所、送配電網には、数十年分の機械マニュアル、作業標準、トラブル報告がたまっています。夜間にトラブルが起きると、当直長は以前にも同じことがあったか、そのときどう対処したかを探さなければなりません。探す先は紙のファイルと、記録した人がそれぞれ好きな名前を付けたファイルサーバーのファイルです。

運転データ、保守計画、系統図は重要インフラの情報で、社内の方針でも監督当局の規制でも、閉域ネットワークの外に出すことは禁じられています。そのため、ごく一般的なマニュアルであってもクラウドのツールはまったく使えません。

解決の方法

インターネットに接続していないサーバーを使って会社の閉域ネットワーク内に言語モデルを導入し、マニュアル、作業標準、トラブル報告と、許可されたCMMSとHistorianのデータをインデックス化します。制御室の担当者が「ボイラーの圧力がこう下がったことは前にもあったか」と普段の言葉で入力すると、過去のトラブル報告、作業標準の手順、根拠となるマニュアルのページが返ってきます。

権限はプラントと地域ごとに分かれ、各プラントのチームが見られるのは自分のプラントのデータだけです。すべての質問は、監督当局が定めたサイバーセキュリティ基準に沿って利用記録に残ります。モデルとインデックスの更新は、自社のセキュリティチームが承認した手順で行います。外部APIは呼び出しません。

システムが行うのは検索と下書きです。運転の停止、修理の指示、制御システムの設定変更は、手順上の権限を持つエンジニアが判断します。システムはHistorianを読むだけで、書き戻すことはありません。

仕組みの流れ

業務の入口
  • マニュアルと作業標準
  • 過去のトラブル報告
  • CMMSとHistorianのデータ
  • 制御室と現場からの質問
AIが行うこと
  1. 閉域ネットワーク内で索引化
  2. 似たトラブルを検索
  3. 出典付きで回答
  4. 報告書と作業指示書を下書き
結果の届け先
  • 制御室の当直長への回答
  • 確認待ちのトラブル報告の下書き
  • 承認後にCMMSへ修理の作業指示
  • 監査担当者向けの利用記録

導入前と導入後

導入前
導入後
夜間のトラブルで、当直長が紙のファイルをめくって前例を探す
症状を入力すれば、過去の報告と作業標準の手順がその場で出る
トラブル報告が書き上がるのはシフト終了の数時間後
システムが現場の記録から報告書を下書きし、当直長が確認して提出する
ベテランエンジニアの知識がどのシステムにも入っていない
すべてのトラブルと対処法を閉域ネットワーク内で検索できる

導入で得られるもの

  1. 01

    インターネットに接続せずに動く、会社の閉域ネットワーク内への導入

  2. 02

    マニュアル、作業標準、過去のトラブル報告を普段の言葉で検索し、出典も表示

  3. 03

    プラント・地域ごとの権限と、サイバーセキュリティ基準に沿った利用記録

  4. 04

    現場の記録とCMMSのデータから、トラブル報告と修理の作業指示書を下書きし、当直長が確認

  5. 05

    「前回の異常値はいつ出て、どう対処したか」のように、Historianの運転データについて質問できる機能

立場ごとのメリット

経営者

会社が積み重ねてきた経験を使って、チームがトラブルに早く対処できます。データを閉域ネットワークの外に出さずに、監督当局の検査にも対応できます。

IT責任者

閉域ネットワーク内に導入し、インターネットには接続しません。HistorianとCMMSは読み取りのみで、権限はActive Directoryを通じてプラントごとに設定し、監督当局が定めた基準に沿って利用を記録します。

毎日使う現場のチーム

当直長は午前2時に紙のファイルを探さずに済み、技術者は現場のタブレットで正しい手順を確認できます。

向いている業種

発電所・独立系発電事業者製油所・石油化学電力公社・水道公社ガスパイプライン・石油ターミナル再生可能エネルギー事業者

お使いのシステムと連携

Active DirectoryCMMSSCADA HistorianファイルサーバーSAP PMSharePoint

開発プロセス

  1. 1

    ヒアリング

    要件・ユーザー・成功指標を定義し、着手前に範囲と価格を確定。

  2. 2

    設計

    UXとアーキテクチャを設計。プロトタイプ承認後に開発へ。

  3. 3

    開発

    AIで加速したスプリント。毎週デモ、シニアがレビュー。

  4. 4

    テスト

    合意した範囲に対してQA・セキュリティ・性能を検証。

  5. 5

    公開・保守

    本番リリース、チームトレーニング、月次保守プラン。

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